手取り23万円で東京一人暮らしは可能か?

あるテレビ番組で東京に住む一人暮らしの男性が手取り23万円の給料で
毎日おにぎり2個しか食べていませんという報道が話題になっておりました。

この給料が高い、安いなど賛否両論ではありますが、この人の家計なども
紹介されていたので一部抜粋してみました。

家賃、光熱費 61000円
食費     40000円
携帯通信費  20000円
保険年金   33000円
交際費    30000円
そして自由に使えるお金は46000円となっています。

あまりにざっくばんらんすぎて考察する余地が限られてしまうので、やはりこの内訳で極貧生活者という位置づけは難しいような気がしますね。

ただ現代の蟹工船のような奴隷労働者にちかいというようなことはあるのかもしれません。

職業は自動販売機にジュースを補充するような会社に勤めているようで、労働時間に計算すると東京の最低時給の985円程度になるようです。
またこのほかにも未払いの残業代もあるとか。

最低時給で働いた場合、この手取りをとるのにはおよそ月25日程度、1日12時間強の勤務が必要になります。

 

仮に月曜日から土曜日朝7~夜の7,8時頃までトラックで各自動販売にジュースを補充して周るとすると結構な労働なのはわかります。

 

ジュースを一ケース持ってみるとわかりますが、結構な重さですよね。それらをひとつづ取り出しては自動販売機に詰めていくとなれば夏場などになれば汗だくになります。

そしてようやく手取りの23万円が支給されるということですね。

ここで思うのは額面の23万円だけをとってどうのこうの言うのはとてもナンセンスなことだと思います。

 

一人の男性が朝から晩まで肉体を酷使して得るお金ですからその内容において正当な対価として手取り23万円が正しいのかどうなのかと考えます。

しかしながら、求人募集などを眺めておりましても、同一の職種あたりではこれくらいの給料が平均的ではないかと思います。

ですから、やっていけないのはこの人の問題でもありますが、しかしながらこれがもっとたくさんの人の中の氷山の一角としてみるならば奥の深い問題ではないのでしょうか。